「友達関係」を深読み! 友達に「賞味期限」はあるのか?

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なぜ、あれほど仲が良かった友人と離れてしまうのか

昔、あれだけ仲が良かった友人と、いつの間にか会わなくなる。

そんな経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。
もちろん、私もある。

高校時代、毎日のように一緒にいた友人グループとの縁はほぼ切れてしまった。
最初の結婚時、夫婦で良く飲んでいた友人は、連絡先すらわからない。
もちろん、前夫の関係の友人たちとは全く会っていない。

こうしたことが起こる理由としてよく挙がるのは、ライフステージの変化だ。

お金の使い方、時間の使い方、そして優先順位。

このあたりがズレてくると、会話にも違和感が生まれる。

ライフステージの違いが会話を変える

たとえば、子どもや孫がいる人と、キャリアを優先する人とでは、自然と話題は変わる。
家庭中心の人は、子どもやパートナーの話が増える。
一方で、キャリア志向の人は、仕事の話が中心になる。

どちらが良い悪いではない。
ただ、ライフステージが変わることで、同じ話題で笑えなくなってしまうのだ。
その小さなズレが積み重なり、やがて距離ができてしまう。

「賞味期限が切れた」と感じる瞬間

結果として、関係は静かにフェードアウトしていく。
そこで縁が切れてしまえば、「賞味期限はそこまでだった」と感じるのも無理はない。

ただ、ここで一つ視点を変えてみたい。
本当に、友達には賞味期限があるのだろうか?

長く続く関係は「更新」されている

むしろ、問うべきは「つきあい方を更新しているかどうか」だと思う。

長く続く関係を見ていると、共通点がある。
それは、「相手に合わせて関係の形を変えている」ことだ。

会う頻度を変える。
話す内容を変える。
無理に共感しようとせず、違いを前提に付き合う。

つまり、長続きの条件は「共通点」ではなく、「違いを許容できるかどうか」にある。

人は変わる。だから関係も変わる

つまり、「昔と同じ関係」を無理に維持しようとせず、
その時々の自分に合わせて、関係の距離や形を調整しているのだ。

逆にいえば、調整しない関係は、自然と終わる。
それは冷たい話ではなく、むしろ健全な流れともいえる。

人は変わる。
だからこそ、関係も変わる。

自分が目指すステージが変われば、付き合う人も変わる。
これは縁切りではなく、単なるステージの移行なのだ。

今思うと、私自身、かなり無理をして「昔と同じ関係」を維持しようとしていた気がする。
それが原因で息苦しくなってしまい、自ら距離をとってしまった。
互いに変わってしまったライフステージを、許容できなかったのだと思う。

これは仕事でも言えることで、ステージが変わればつきあう人は自然と変わる。
それはさみしいことではあるけれど、ライフステージが変わり、目指すものが違った以上、仕方ないことなのだ。

「賞味期限」ではなく「更新のタイミング」

友人は、無理に繋ぎ止めるものでも、自然に永続するものでもない。
その時々の自分に合った形で、残るものだけが残っていく。
新しい友人ができることもあるだろう。

「賞味期限が切れた」と嘆くよりも、
「更新が必要なタイミングだった」と捉えたほうが良さそうだ。