たんぱく質ブームを深読み! 摂れば摂るほど良いのか?

プロティン飲料や高たんぱく食品が次々登場し、まさに「たんぱく質ブーム」の時代。私自身、毎日かなり意識して摂っているが、どこまで摂れば良いのか、どう摂れば正解なのかは実はよくわかっていない。

CNNの記事によれば、「たんぱく質は体に欠かせない栄養素だが、ブームに乗った過剰摂取は逆効果」とのこと。たんぱく質が筋肉合成や健康維持に不可欠なのは確かな事実。だが、摂りすぎれば腎臓・肝臓への負担リスクがある。

ここで一度立ち止まって、たんぱく質の基礎を押さえておこう。そもそもたんぱく質は「体の材料」となる栄養素。筋肉・臓器・皮膚・髪・爪、そしてホルモンや酵素、免疫抗体の「原料」になる。役割は大きく三つ。


1)筋肉や皮膚・髪の「素材」
2)酵素・ホルモン・神経伝達などの働きを支える
3)体を守る抗体をつくり、栄養や水分のバランスを保つ

体は「たんぱく質を溜め込む倉庫」をほぼ持たないため、毎日コツコツが基本。吸収効率の観点からも、1日を複数回に分けて摂るほうが理にかなう。おおまかな目安は、一般的には体重1kgあたり0.81.2g/、運動量が多い人で1.21.6g/が目安域。食品からの摂取を軸にして、不足分を「プロティン」で補うのを基本にするといい。

 たんぱく質は量だけでなく、「質」にも注目したい。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などをバランスよく、毎食2030g前後を目安に分ける。運動をする日はトレーニング後3060の摂取を意識すると、合成の後押しになりやすい。

さて、このたんぱく質ブームだが、背景には2つの要素が考えられる。まずは「人生100年時代」。長生き=ゴールではなく、健康寿命を延ばして自分の足で楽しむことが価値になった。筋力・代謝・免疫を支えるたんぱく質に注目が集まるのは自然の流れ。各社から販売されている高齢者向けのプロティンも、売り上げが好調のようだ。

そしてもう一つが「美ボディブーム」。男女ともに体型づくりが関心の中心になり、SNS文化がそれを加速した。それには良くも悪くも「ルッキズム」が関係している。