美容医療ブームを深読み!患者が美容医療に求めるものとは何か

今回読み解く記事

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データが示す美容医療の急速な拡大


美容医療と聞くと、少し前までは「特別な人が受けるもの」というイメージがあった。
整形手術、芸能人、秘密の施術——どこか非日常の世界の話。

だが、その風景はここ数年で大きく変わっている。

厚生労働省の資料を見ると、美容医療の施術件数は年々増加。
実際、2019年度の全国美容医療の施術数は 約123万件 だったのに対し、
2022年度には 約373万件 と 実に3倍以上 に拡大していることがわかっている。

特に注入やレーザーなどの「非外科的治療」が施術の大半を占めており、
こうした需要の拡大に合わせて、診療に携わる医師数も大きく増えている。

一方で、相談件数やトラブル報告も増加している。
SNSでは修正治療をした旨の投稿を多く見受ける。
それだけ症例数が多いということだ。

美容医療は、いまや特別なイベントではない。
歯のクリーニングや整体、ジム通いと同じような、日常的な選択肢になりつつあるのだ。


「ファストファッション化」する美容医療

そう、今や美容医療は「ファストファッション化」している。

昔は一大決心で行く場所だったのが、
今は「ちょっと整えておこうかな」という感覚に近い。

美容医療が、気軽になったこと自体は悪くはない。
ただ同時に、考えなければならないこともある。
それは「身近になった美容医療に、いったい何を求めるのか?」ということだ。

この問いは、決して他人事ではない。
私自身もまた、その当事者の一人だからだ。


美容医療を受ける当事者として言えること

私自身も、肌の衰えが気になり、ジュベルックやトライフルプロといった再生系の治療を受けた。
いわゆる若返り施術ではなく、肌の土台を整えるためのものだ。

劇的に顔が変わったわけではない。
けれど、鏡を見るたびに感じていた小さな違和感が消えた。

講演でライトが当たってもシワや凹みを気にしなくていい。
人前で話すとき、目線を気にしなくていい。

ほんの些細な変化なのに、気持ちは驚くほど軽くなる。
美容医療の効果とは、こうした「日常のストレスの減少」なのかもしれない。


パフォーマンスを支える「コンディショニング」という視点

美容医療は、変身のための装置というより、
コンプレックスを減らすための調整作業に近いと思う。

とくに、人前に立つ仕事をする人間にとって、顔は仕事道具の一部でもある。

「ここが気になる」という小さな不安は、じわじわと集中力を奪う。
視線やライトを気にするだけで、思考の帯域は削られていく。

美容医療は、シワやシミを消すためというより、
余計な心配を消すためのもの。

コンディションを整え、仕事に意識を集中させるための準備。
アスリートが試合前に身体をメンテナンスするのと、どこか似ている。

そしてコンプレックスが気にならなくなると、自分を好きでいられるようになる。
自信を持って人前に立てる。

美容医療は、見た目の問題もさることながら、「自己肯定感の土台作り」でもある。

美容医療に求められるのは「華やかさ」ではなく「信頼」

だからこそ、私は思う。

美容医療は「美容サービス」ではなく、あくまで「医療」であってほしいと。

身体に針を刺し、薬剤を入れ、組織に直接作用させる以上、それはれっきとした医療行為だ。
効果があるということは、同時にリスクもはらんでいる。

だからこそ、患者は美容医療、医師に対し「信頼」を求める。

最近は、美容外科医がテレビやYouTubeに出演し、豪華な私生活や派手なライフスタイルを前面に出す場面も多々ある。
医師はタレントではないのだから、プライベートまでさらす必要はない。
患者にとっては、その手の情報はノイズでしかないのだ。

どんな腕時計をしているかより、どれだけ丁寧に説明してくれるか。
どんな暮らしをしているかより、どれだけ誠実に患者と向き合ってくれるか。

美容医療が身近になった今だからこそ、医師には「医療者としての立場」を忘れずにいてほしい。

「今なら〇%オフ」といった言葉から、安心は生まれない。

まずは医師の確かな技術と、余計な施術を勧めない誠実さ。
続けられる適正な価格。
そして、万一のときにきちんと向き合ってくれるアフターケア。
これこそが「安心」につながるのだ。

できることなら、美容医療の医師も長く付き合える「かかりつけ医」のような存在であってほしい。

流行を売る場所ではなく、不安を減らしてくれる場所。
変化を煽るのではなく、「今のままで十分ですよ」と言ってくれる冷静さ。
もちろん、その前提として、確かな技術力が伴っていなければならない。

どれも当たり前のようで、実はいちばん難しい。
そして同時に、いちばん価値がある。
多くの患者は、それを求めている。

※私が個人的に使っている「キレイパス」。口コミ豊富なので、初めて美容医療を受ける人も安心。

KIREIPASS