「60代以降のストレスは命を縮める!」を深読み!孤独はストレスになるのか?



60代以降は仕事や家庭の変化によって人との接点が減りやすく、孤独を感じやすくなる。
記事では、この孤独によるストレスが想像以上に健康に悪影響を及ぼし、老化を早め、寿命を縮める可能性があると指摘。
その対策として、運動や生活習慣の改善、人とのつながりを保つことの重要性が挙げられている。

「孤独のストレス」は怖い。でも、60代以降に必要なのは人間関係の拡張ではない

記事の中でとくに気になったのが、「孤独のストレスは予想以上に怖ろしい」という指摘だ。
確かに心理学の研究でも、強い孤独感を抱えている人は、心身の不調や死亡リスクが高まりやすいことが示されている。
実際、日本の65歳以上約3万7,000人を6年間追跡した研究では、社会的に孤立している人は、そうでない人に比べて総死亡リスクが1.20倍心血管疾患による死亡リスクが1.22倍がんによる死亡リスクも1.14倍高いことが確認されている。

孤独は寂しいし、ストレスにもなる。
この点については、異論はない。

だが、ここで一度立ち止まって考えたい。
孤独を避けるために、人間関係を広げたり、深めたりすることが本当に正解なのだろうか。


60代以降は「人を増やす」より「関係を選ぶ」ステージ

60代以降は、仕事の第一線を退いたり、家族構成が変わったりと、人間関係が自然に変化する時期だ。
その変化に不安を感じ、「孤独にならないように」と無理に人づきあいを広げてしまう人も少なくない。

しかし、この年代での無理な人間関係の拡張は、かえってストレスになることが多い。
体力・精神力ともに衰え始める年代で、気を遣い続ける関係を抱え込むのは、心身の消耗につながりやすい。

60代以降はむしろ、人間関係を整理し、断捨離していくステージなのではないかと思う。


断捨離したほうがいい人間関係がある

とくに距離を置いたほうがいいのは、次のようなタイプだ。

  • 不機嫌で人を支配しようとする人
  • 悪口や陰口を言う人
  • 嫉妬心が強い人
  • やたらと縄張り意識の強い人

こうした人とつきあっていると、気づかないうちに心が削られていく。
孤独を避けるために関係を保っているつもりが、実は自分をすり減らしている。
その状態が、本当に健康につながるとは思えない。


大事なのは「ひとり時間を楽しめる大人」になること

60代以降に本当に必要なのは、人づきあいの数ではない。
ひとりの時間を心地よく過ごせる力だと思う。

ひとりを楽しめる人は、誰かに依存しない。
その結果、相手の時間や距離感も尊重できるようになる。
つまり、「おひとりさま力」が高い人ほど、人間関係もうまくいくし、ストレスも最小限で済む。


「自分の機嫌は自分で取れる」状態をつくる

記事中の「3行日記」もいいが、私はひとりで楽しめるスポーツをすすめたい。
私自身、60代を前にボクシングを始め、マシンピラティスにも取り組んでいる。
いずれもゴルフのようにグループで楽しむものではなく、基本「おひとりさま」で行うスポーツだ。
体を動かすことで気持ちが前向きになり、日常の小さなことに振り回されにくくなった。

運動に限らず、何かに挑戦し、集中できる時間を持つことは、
「自分の機嫌は自分で取れる」感覚を育ててくれる。

孤独を恐れて誰かにしがみつくのではなく、
ひとりでも満たされている状態を整えること。

それが結果として、孤独のストレスから自分を守り、
60代以降の心と体の健康につながるのではないかと思う。