スキンケアの「順番論争」を深読み! 乳液が先?それとも化粧水?

乳液先行は本当に無意味なのか?
「洗顔後は化粧水が先」
スキンケアの世界では、長らくこれが“王道”とされてきた。
その一方で、アルビオンをはじめとする「乳液先行」を提唱するブランドも根強い人気がある。
しかし最近、「乳液先行は意味がない」「医学的には不要」という医師の声を目にすることも増えた。
では、乳液先行は本当に無意味なのだろうか。
結論から言えば、イエスでもあり、ノーでもある。
「無意味」と言われる理由
医師が乳液先行に懐疑的なのには、明確な理由がある。
皮膚の角質層は、水溶性成分を受け取りやすい構造をしている。
そのため、
- まず化粧水で水分や水溶性成分を届け
- その後、乳液やクリームで油分のフタをする
という順番は、皮膚生理学的に理にかなっている。
この前提に立てば、「油分を含んだ乳液を先につけると浸透を妨げる」という指摘は正しい。
一般的な乳液を想定するなら、乳液先行は確かに合理的とは言えない。
問題は「乳液を一括りにしている」こと
ただし、この議論には大きな見落としがある。
それは、すべての乳液を同じ役割だと仮定していることだ。
多くの人が思い浮かべる乳液は、
- 水分を閉じ込める
- 油分で保護する
いわば水分を閉じ込めるための「フタ」としての役割を持つ乳液だろう。
しかし、先行乳液と呼ばれる製品は、そもそも設計思想が異なる。
先行乳液は「順番を逆にした乳液」ではない
先行乳液は、化粧水の代わりにフタをするためのものではない。
目的はむしろ逆で、
- 角質をやわらかくする
- 後に使う化粧水のなじみを良くする
という導入(プレケア)の役割を担っている。
そのため、油分の質や量、水との乳化バランスが「最初に使うこと」を前提に処方されている。
つまり、乳液先行とは「順番を無理に変えている」のではなく、役割の違うアイテムを最初に使っているだけなのだ。
正解は一つではない
ここまで整理すると、見えてくることがある。
スキンケアの順番に、唯一の正解があるわけではない。
正解を決めているのは、肌理論ではなく化粧品のメーカーの処方設計だ。
- 王道処方のライン → 化粧水先行が合理的
- 導入設計の乳液 → 乳液先行が合理的
どちらも間違いではない。
違うのは「前提」だけだ。
では、なぜ話が噛み合わなくなるのか
医師と美容業界の意見が食い違うのは、立脚点が異なるからだ。
- 医師は「皮膚生理の一般論」で語る
- 化粧品メーカーは「製品ごとの設計意図」で語る
そのため、「乳液先行は無意味」という言葉は、
“一般的な乳液”を想定すれば正しく、
“導入設計乳液”を含めれば正しくない。
どちらかが間違っているのではない。
前提が共有されていないだけなのである。
スキンケアで大切なのは、順番を守ることよりも、その製品が「何を目的に作られているか」を知ることだ。
乳液先行が合う人もいれば、合わない人もいる。
それは肌質の問題というより、処方との相性の問題に近い。
順番論争に振り回されるより、説明書や処方をきちんと読む。
そして、それが肌に合うかどうかを考える。
それによって、自分にとって最も効果的なスキンケアができる。
体感は、ロジックの答え合わせ
ちなみに私は、洗顔後に無印良品の導入美容液を使ってから、通常のスキンケアをしている。
導入美容液は油分でフタをするタイプではなく、角質を整える目的のアイテム。
今のところ、粉吹きや強い乾燥は感じておらず、肌は安定している。
これは「この順番が正解」という話ではない。
今の肌状態と、使っているアイテムの処方、その相性がうまく噛み合っているというだけのことだ。
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深読みポイント
- 「順番」が問題なのではなく、化粧品の「設計」が違う
- 「化粧水が先」は医学的に正しいが、すべての化粧品に当てはまるわけではない


