VIO脱毛ブームを深読み! やって正解?それとも失敗?

今回読み解く記事
還暦を前に、VIO脱毛を選んだ理由
VIO脱毛が男女問わず人気だ。
私の周囲にいる若い世代は、当たり前のように20代のうちにVIO脱毛を終えている。
2年前、私もVIO脱毛をした。
いわゆる美容目的というより、還暦を前にして「万が一、介護が必要になったときのこと」を考えた結果だった。
白髪が生えないうちに、もっと早くやったほうがよかったのかもしれない。
ただ、当時の自分にはそれができなかった理由も、はっきりしている。
私たちの世代にとって、VIOなどのアンダーヘアは「性器を守るために必要なもの」だったと考えられていた。
触れないほうがいい。
いじらないのが正解。
話題にすること自体が、どこか恥ずかしい。
そんな価値観のなかで生きてきた。
だから、VIO脱毛という選択肢は、最初から私の選択肢にはなかった。
「守るもの」だと思っていた身体観が変わった瞬間
そんな中、コチラの記事で医師の言葉を読み、正直驚いた。
VIOなどのアンダーヘアは、性器を守るために必要と考えられてきましたが、それは遠い昔の話です。
清潔な下着がその役割を果たしている現在、脱毛のデメリットはほとんどありません。
理屈としては理解できなくはない。
自分自身も脱毛して、「VIO脱毛のデメリットはない」と実感している。
それでもやっぱり、「アンダーヘアは性器を守るためという考えは遠い昔のこと」と聞くと衝撃を隠せない。
実際にやってよかったと感じた理由
実際にVIO脱毛をしてみて、「やってよかった」と思う理由はいくつかある。
まず、夏の蒸れが圧倒的に減った。
近年、日本の暑さは尋常ではなく、これは想像以上にラクだった。
次に、フェムゾーンのにおいが気になりにくくなった。
アンダーヘアには、尿や便、汗、皮脂など、さまざまな物質が付着しやすい。
これらは全て、においやかぶれの原因になる。
加えて、閉経後は女性ホルモンの減少によってフェムゾーンが乾燥しやすくなり、においが出やすくなることもある。
その他にも、いつでも水着になれること、
カミソリなどで肌を傷めることがなくなったことなど、
生活のなかの小さなストレスが確実に減った。
施術は、医師と看護師のいる医療機関で行った。
エステサロンで行われる光脱毛と、医療機関で行われるレーザー脱毛は別物だ。
出力の弱い光脱毛は一時的な減毛にとどまり、永久脱毛を望む場合には向かない。
正直に言うと、初回はかなり痛かった。
レーザーは黒いものに反応するため、毛量が多い初回時は特に痛みが強い。
とくにOラインは、思わず身体が跳ねるほどの痛さだった。
ただ、回数を重ねて毛量が減るにつれ、痛みは確実に緩和されていった。
私は最終的に、合計10回施術を受け、カンペキな状態で終えた。
遅れてきた自己決定としてのVIO脱毛
そして、ここからが本題だ。
もっと早くやればよかった。
そう思う一方で、当時の自分にはそれができなかった理由もはっきりしている。
それは冒頭に挙げた古い「価値観の問題」だった。
同世代でも、古い価値観の呪縛から解き放たれた人は、とっととVIO脱毛をしている。
だが私は58歳に至るまで、古い価値観に縛られたままだった。
周囲の同世代(アラカン)を見渡すと、多くの人が私と似たような思いでVIO脱毛を躊躇している。
ここにきてVIO脱毛を選んだのは、流行に乗ったからではない。
呪縛から解き放たれた後の、遅かりし「自己決定」だった。
VIO脱毛は単なる美容ではなく、「これからの生活をどう快適に、どう尊厳を保って生きるか」という選択肢の1つ。そう考えると、VIO脱毛は特別なものではなく、ある時期に自然と視野に入ってくる選択なのかもしれない。
深読みポイント
- VIO脱毛は美容行為というより、加齢や生活環境の変化に伴って浮上する選択肢
- VIO脱毛が一般的な選択肢として受け止められる背景には、世代ごとの身体観や性に対する価値観の違いがある


