「嫉妬心・縄張り意識が強い人の心理」を深読み!

今回読み解く記事 オリジナル

それは「性格の悪さ」だけでは説明できない


職場や地域、家族の中で、こんな人に出会ったことはないだろうか。

新しい人が入ると急によそよそしくなる。
自分より評価されそうな人を敵視する。
情報を囲い込み、自分の立場を守ろうとする。

こういう人を見るにつけ、私は「なぜ、この人はここまで攻撃的なのだろう」と感じることがある。

もちろん、すべての人がそうではない。
しかし心理学の視点から見ると、そこにはある共通した心理が隠れている。

人は自分の価値を他者と比較してしまう

心理学者レオン・フェスティンガーは「社会的比較理論」を提唱した。
人は自分の能力や価値を、他人と比較することで確認する傾向があるという考え方だ。

そのため、自分と似た立場の人が成功すると、素直に喜べないことがある。
相手の成功そのものより、「自分の価値が下がったように感じる」ことが、嫉妬を生み出すのである。

「ここは私の場所」という縄張り意識

もう一つ関係するのが「テリトリアリティ(縄張り意識)」だ。

本来は動物行動学で使われる言葉だが、人間にも同じような傾向がある。

例えば、

  • 自分が長年担当してきた仕事
  • 職場で築いた人間関係
  • 家族内での立場

こうした「自分の居場所」が脅かされると、人は無意識に守ろうとする。
その結果、新しい人を排除したり、相手を過剰に批判したりすることがある。

攻撃の裏側にあるのは不安

嫉妬心や縄張り意識が強い人を見ると、「意地悪な人」と思ってしまう。
(少なからず私はそう思っていた)

しかし心理学では、その背景にあるのは不安や自己肯定感の揺らぎであることも少なくない。

「自分の価値が失われるかもしれない」

こうした相手と真正面から戦っても、解決しないことが多い。

そんな恐れが、攻撃という形で表れるのである。
もちろん、だからといって相手の言動が正当化されるわけではない。

距離を取ることも一つの選択

こうした相手と真正面から戦っても、解決しないことが多い。
なぜなら、問題は「相手の心の中」にあるからだ。

必要以上に認めてもらおうとしたり、勝とうとしたりするよりも、
適切な距離を保つ方が、お互いにとって健全な場合もある。

私自身、典型的なこういうタイプと出会い、「距離を取る」ことを決めた。
相手の心の中にある問題を私が解決することはできないし、
関わるほど不愉快な思いをするからだ。

また「嫌なヤツ」だと年中考えることも止めた方がいい。
貴重な時間を相手に割くことになるからだ。

この対処が最善とは言い切れないが、少なくとも不愉快な思いをする頻度は減る。
大切な時間、心の安定を守るためにも、自分なりの対処法を一考してみよう。